第1回ジェラートマエストロコンテスト
決定!日本最高のジェラート職人」開催
日本ジェラート協会では「第1回ジェラートマエストロコンテスト 決定!日本最高のジェラート職人」を開催、福井の名産品「上庄里芋」と実家である森國牧場の新鮮な朝搾りミルクを使ったジェラートを出品した森國晶子さん(福井県福井市・ジェラートショップトリノ)が見事優勝しました。
コンテストは①「味」②「プレゼン内容」③「ビジュアル(デコレーション)」④「テーマ性(感性・オリジナル性)」⑤「夢(幸福感・楽しさ・未来への可能性)」の5項目を審査対象とし、それぞれビデオ等を使用した5分間のプレゼンテーションと審査員の試食による審査が行われ、優勝した森國さんには同協会からトロフィーと賞状、副賞として日本で行われるイタリアジェラート協会(SIGA)主催の、「世界ジェラートコンテスト・日本予選」への優先出場権が与えられました。
審査員は委員長に日本ジェラート協会・酒井隆会長、日本アイスクリーム協会・和気孝専務理事、料理研究家・杵島直美さん、イタリア料理研究家・アドリアーナ・ヴァッローネさん、香り・フルーツプレパレーションのスペシャリストとして豊玉香料・小澤純子研究所開発部長、アイスクリームの成形・ボディテクスチャーのスペシャリストとして旭東化学産業・志村美和研究所開発課長、日本ジェラート協会グランドマエストロ・根岸清氏(エフエムアイ)の7名があたりました。今回は会場の都合上、その場でジェラートを製造することができないため、出場したマエストロは持ち時間5分のうち、まず3分間のビデオによる素材・製造工程・こだわり・店舗紹介等を審査員にプレゼンテーション、その後事前に製造した商品を審査員に提供して試食審査を実施、審査員は5項目の審査課題についてそれぞれ厳正に審査いたしました。
森國さんの作品は「山里の秋」。素材に福井の名産品「上庄里芋」と、実家である森國牧場の新鮮な朝搾りミルクを使ったもので、里芋を一度塩水で茹でることでぬめりを取り、もう一度茹でて柔らかくなったらミキシング、フリーザーにかける前に、隠し味でお酢を数滴入れることで後味のすっきり感を引出した逸品。何よりも今まで食べたことのないような、柔らかくトロリとした食感が特徴となっています。
●森國晶子さんの優勝コメント
優勝した瞬間は何かの間違いかと思うくらいびっくりしました。若いころは福井という土地があまり好きでなく、どこかに出たいという思いがありましたが、このコンテストで商品を考えたとき、みなさんに福井を知っていただきたいという気持ちが強く、とても不思議な気分でした。優勝は本当にうれしく、これからも皆さんに楽しんでいただけるジェラートを作り続けていこうと心から思っています。
準優勝には鈴木美和さん、第3位には植木耕太さんが入賞
準優勝の鈴木美和さんは、日本航空国際線客室乗務員という経歴を持ち、ソムリエ、チーズプロフェショナル、日本茶インストラクター等多数の資格を取得、結婚後は資格を生かしながら、ご主人の実家である丸七製茶で、「お茶シップ・楽えん」「静岡抹茶スイーツファクトリーななや」等を立ち上げてきました。日本食、日本文化の素晴らしさを次世代の子供たちに伝えていくためにも、ジェラートを通じて人の幸せにつながる商品を提供していきたいと考えています。入賞作品は「日本の四季」、濃度の違う抹茶を重ねた味わい深い抹茶ジェラートが審査員の感心を集めました。
第3位の植木耕太さんは大学卒業後19年間、ジェラート製造機器の販売を行っていましたが、1999年に独立しジェラテリア「ダ・ルチアーノ」を立ち上げました。手間を惜しまず、素材の持ち味を大切に、じっくり練りこむ理想のジェラートづくりを行い、現在直営3店、FC4店を運営しています。また様々な業種のアイスクリーム開発にも携わっており、商品開発の面でもトップクラスの実力を持っています。入賞作品は「彫漆(和味三昧)」、漆喰を重ね塗りするように和風素材ジェラートを重ねた逸品で、味の組み合わせが評価されました。