「第3回ジェラートマエストロコンテスト」 優勝に布瀬智子さん(ジェラートマスモ・栃木県宇都宮市)

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日本ジェラート協会では「第3回ジェラートマエストロコンテスト 決定!日本最高のジェラート職人」を開催、優勝には布瀬智子さん(ジェラートマスモ・栃木県宇都宮市)の「梨とフロマージュブラン~へべすの香りを添えて~’’Wedding ver”」が選ばれ、同協会・酒井隆会長から表彰状とトロフィー、副賞として来年3月にフーデックス会場で行われる同協会主催で、真の日本一のジェラート職人を決める「グランドマエストロコンテスト」への優先出場権が贈られた。

「第3回ジェラートマエストロコンテスト」は、日本ジェラート協会が認定するジェラートマエストロの中から11名を選出、その技量・知識・こだわりを競うもので、予選を通過した11名のマエストロが全国から参加し、9月20日に東京・池袋の西武池袋本店7階催事場で開催中の「カーライタリア〜親愛なるイタリア〜」特設ステージで行われた。本選のテーマである「日本のジェラート(Gelato del Giappone)」をもとに考えられた作品を、8名の審査員が審査し、優勝・準優勝・第3位・審査員特別賞を選んだ。

コンテストの入賞者は、優勝に輝いた布瀬智子さんのほか、準優勝に三浦英里子さん(野菜ジェラート専門店なるこりん・宮城県大崎市)の「ふるさとの秋の恵み~宝箱~」が、第3位に中原明美さん(湖華舞・滋賀県近江八幡市)の「ちょっとお茶でも~ほうじ茶みたらしと煎茶きな粉のジェラート~」が、また審査員特別賞に赤松美智子さん(赤松牧場ロイヤルファームアカマツ・香川県高松市)の「錦秋」、幾田知興さん(ジェラートサンタ・愛知県豊橋市)の「パエゼ・ミオ」が選出された。同コンテストの過去の優勝者も、その後に大きく活躍の場を増やしていることから、布瀬さんにも日本を代表するジェラート職人として今後の活躍が期待される。

優勝の布瀬さんを表彰する酒井会長
優勝の布瀬さんを表彰する酒井会長
本選に出場したジェラート職人は、●本多エリカ「Sweet Sweets(鹿児島県鹿児島市)」●幾田知興「ジェラートサンタ(愛知県豊橋市)」●高嵜友希「ドナテロウズジャパン(東京都港区)」●佐々木智之「Vita(愛媛県西条市)」●三浦英里子「野菜ジェラート専門店なるこりん(宮城県大崎市)」●植木耕太「ダ・ルチアーノ(東京都八王子市)」●赤松美智子「赤松牧場ロイヤルファームアカマツ(香川県高松市)」●中原明美「湖華舞(滋賀県近江八幡市)」●中川正典「成田ゆめ牧場(千葉県成田市)」●布瀬智子「升智(栃木県宇都宮市)」●米盛勝也「ヤンバルカルチャーギフターズ(沖縄県那覇市)」(敬称略・順不同)の11名。

20170925_4コンテストの審査員には、酒井隆(日本ジェラート協会会長)、丸林勝之(日本アイスクリーム協会事務局長)、平田早苗(スイーツプランナー・ポットラックインターナショナル代表)、荒生均(ロッテアイス執行役員研究所長)、清水達(高砂香料工業フレーバー研究所 第1部長)、志村美和(旭東化学産業研究所開発課長)、根岸清(日本ジェラート協会グランドマエストロ)、柴野大造(ジェラート大使)の8名(敬称略)が当り、テーマである「日本のジェラート」に沿って作られたオリジナル商品を、①「味覚」②「プレゼン内容」③「ビジュアル(デコレーション)」④「テーマ性(感性・オリジナル性)」⑤「夢(幸福感・楽しさ・未来への可能性)」の5項目から審査、出場者それぞれ5分間のプレゼンテーションと審査員の試食により優勝が決まった。

20170925_5優勝した布瀬智子さん(ジェラートマスモ・栃木県宇都宮市平出町)は、上質な滑らかさとリッチな口どけのジェラート作りが自慢で、素材本来の味を生かしながら五感で楽しめるよう、日本人ならではのさじ加減で味を調え、想像を超える感動をお届けできるよう心がけている。2011年に農村漁村男女共同参画若手リーダー部門農林水産政務官賞を受賞、2015年にはジェラートマエストロコンテストでは3位に入賞した実力者。

優勝作品の「梨とフロマージュブラン~へべすの香りを添えて~’’Wedding ver”」は、栃木県産の梨を使用したさわやかなソルベに、フランス産のフロマージュブランを加え、希少な日本の柑橘「へべす」で素材を繋ぎ、トッピングに存在感たっぷりのシャインマスカット、アップルミント、梨の角切りをオードビーのビールで香りづけした逸品で、見た目もウエディングシーンを想像できる華やかなデコレーションを施した。

20170925_6準優優勝の三浦英里子さん(野菜ジェラート専門店なるこりん・宮城県大崎市)の「ふるさとの秋の恵み~宝箱~」は、日本1の生産量を誇る地元大崎産の大豆を使った豆乳に、名湯・鳴子温泉の温泉水で作った自家製甘酒を加えてベースを作り、そこにワサビと花穂しそを合わせ、河内晩柑を加えて、さわやかに仕上げた。第3位の中原明美さん(湖華舞・滋賀県近江八幡市)の「ちょっとお茶でも~ほうじ茶みたらしと煎茶きな粉のジェラート~」は、ほうじ茶・みたらし・煎茶・きな粉という日常で口にする食材を使い、一手間一工夫でいつもと違う味を表現。二種類の茶葉とお米、きな粉といった馴染みの材料でちょっとよそいき行きのジェラートを作り上げた。

また出展されたジェラートは、会場内の「日本ジェラート協会」特設ブースでも販売され、行列ができるほどの大人気で、普段は食べられない日本各地のマエストロが作った、選りすぐりのジェラートを食べることができると、訪れた人たちも大喜びだった。