実力日本一のジェラート職人は森國晶子さんに決定!「ジェラート日本選手権・真のチャンピオンは誰だ!」を開催(日本ジェラート協会)

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日本ジェラート協会では、過去に日本、イタリアで行われたジェラートコンテストの上位入賞者だけを集め、真の実力日本一のジェラート職人を決める「ジェラート日本選手権・真のチャンピオンは誰だ!」を開催、“実力日本一”の名称を得る優勝には森國晶子さん(ジェラートトリノ・福井県福井市)が選ばれた。

 

このコンテストは、幕張メッセで開催された“FOODEX JAPAN2018”において、同協会が認定する70名のジェラートマエストロの中でも、過去に日本・イタリアで行われたジェラートコンテストの上位入賞者だけを集め、真の実力日本一を決める大会として行われたもので、出場者は、日本ジェラート協会が開催した「ジェラートマエストロコンテスト」優勝者に加え、イタリアで行われている各種のジェラートコンテストに上位入賞した6名と、日本ジェラート協会が推薦する若手チャレンジ枠2名の合計8名が、日本チャンピオンの座を賭けて戦った。

中央・優勝の森國晶子さん、左・準優勝の大澤英里子さん、右・第3位の布瀬智子さん
中央・優勝の森國晶子さん、左・準優勝の大澤英里子さん、右・第3位の布瀬智子さん

 

コンテストは、課題部門の「アーモンド」と自由部門の「世界で一番おいしいジェラート」の2種類のジェラートをその場で製造、8名の審査員による「味」「レシピバランス」「完成度」「ビジュアル」の4項目を審査、課題部門・自由部門それぞれの順位発表のあと、総合順位が発表され、優勝に森國晶子さん(ジェラートトリノ・福井県福井市)、準優勝に大澤英里子さん(野菜ジェラート専門店なるこりん・宮城県大崎市)、第3位に布瀬智子さん(ジェラートマスモ・栃木県宇都宮市)が選ばれた。

 

コンテストに出場したジェラート職人は、●赤松美智子「ロイヤルファームアカマツ」(第3回ジェラートマエストロコンテスト審査員特別賞、ジェラートワールドカップ東京予選代表)●植木耕太「ダ・ルチアーノ」 (第1回ジェラートマエストロコンテスト第3位、グランドマエストロ)●中川マリコ「新八茶屋」(2017年イタリアグラニータコンテスト準優勝、2010年SIGEP世界ジェラートコンテスト課題部門3位)●布瀬智子「ジェラートマスモ」(第3回ジェラートマエストロコンテスト優勝、2018年SIGEP世界ジェラートコンテスト自由部門7位)●幾田知興「ジェラートサンタ」(第2回、第3回ジェラートマエストロコンテスト審査員特別賞)●大澤英里子「野菜ジェラート専門店なるこりん」(第3回ジェラートマエストロコンテスト準優勝、2012年ギフトショーフード部門大賞)●茂木美佐「チルコドーロ」(第2回ジェラートマエストロコンテスト準優勝、2011年SIGEP世界ジェラートコンテスト自由部門4位)●森國晶子「ジェラートトリノ」(第1回ジェラートマエストロコンテスト優勝、2018年SIGEP世界ジェラートコンテスト課題部門9位)の強者8名。

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審査員は、酒井隆(日本ジェラート協会会長)、桜木正実(日本アイスクリーム協会専務理事)、平田早苗(スイーツプランナー・ポットラックインターナショナル代表)、秋山直哉(ロッテアイス研究開発部課長)、小澤純子(豊玉香料研究所部長)、志村美和(旭東化学産業研究所開発課長)、根岸清(日本ジェラート協会グランドマエストロ)、柴野大造(ジェラート大使)の8名(敬称略)が当り、課題部門の「アーモンド」と自由部門の「世界で一番おいしいジェラート」の2種類のジェラートを審査し優勝が決まった。

優勝した森國晶子さんの課題部門「深入りアーモンド松の実のキャラメリゼと共に」は、次から次へと楽しさが飛び出してくるテーマパークをイメージ。アーモンドとキャラメルのハーモニーと、サクッとしながらもふんわりジェラートと共に消える松の実が、まるでライスパフの様な不思議な食感を持つアーモンドジェラート。一方の自由部門「小春~ローズマリーベリー~」は、春の訪れを心待ちにしながら、北陸の春をイメージして作ったジェラートで、少しずつ若葉が芽生え、薄紅の花が今か今かと春の訪れを待っているという“小春の景色”をピンクや紫の色で表現。苺・ブルーベリー・ラズベリー・ルバーブジャムほか、数種類の素材を合わせた逸品。自由部門では第1位に輝いた。

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優勝した森國さんは「第1回のジェラートマエストロコンテストに優勝した時から、まだ私には力が足りないと思っていた。今回の優勝で、少しは皆さんに追い付けたかなと思う。支えてくれたスタッフや家族に感謝し、今後とも精進していきたい」と喜びを語った。

準優優勝の大澤英里子さんは、課題部門に自家製のアーモンドミルクといちごと合わせた「Hope of spring ~春の希望~」、自由部門はジェラート素材としてはユニークな新じゃがいもとサワークリームを合わせたポテトサラダ仕立ての「新じゃがいものジェラート・ポテトサラダ仕立て」を。第3位の布瀬智子さんは、課題部門にほろ苦い早春の味「ふきのとう」と大地の恵み「アーモンド」、そして、金柑のコンポートとのマリアージュした「春味『ふきのとうとアーモンド』~金柑のコンポート添え~」、自由部門は栃木県の代表的農産物であるとちおとめ苺のソルベと、わさびという辛味のある和のハーブ、マスカルポーネチーズなどを複雑に絡めた「とちおとめとマスカルポーネわさび~STRAWBERRY FIELDS~」を製造した。

 

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課題部門優勝の茂木美佐さん(左)
課題部門優勝の茂木美佐さん(左)

 

 

 

 

 

 

課題部門の第1位は茂木美佐さんの「MALENA (マレーナ)」で、シシリア産アーモンドをミルクベースと合せ、杏仁豆腐を思わせる優しい味わいのジェラート。第2位には布瀬智子さんの「春味『ふきのとうとアーモンド』~金柑のコンポート添え~」、第3位には森國晶子さんの「深入りアーモンド松の実のキャラメリゼと共に」が入賞。自由部門の第1位は森國晶子さんの「小春~ローズマリーベリー~」、第2位に大澤英里子さんの「新じゃがいものジェラート・ポテトサラダ仕立て」、第3位に布瀬智子さんの「とちおとめとマスカルポーネわさび~STRAWBERRY FIELDS~」が入賞した。

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コンテストは最後に、酒井会長が総評として「今回、出品された作品は、どれも点数が付けづらいほどの出来栄えであった。その中で勝敗を分けたのは、各自の工夫と独創力が商品のイメージに合っていたかという点であったと思う。優勝した森國さん始め、参加者の皆さんは、日本のジェラート界を背負うという気概を持って、今後も励んでほしい」とあいさつした。